こんな風に穏やかになりたい。
ヴィレッジ 〜モノと食と音が奏でる土日市~。
超お天気の良い二十日の日曜日に行っておりました。
行くたびに発見があって楽しくておもしろいイベントですよね。
山内神社の参道と境内のところなんか、雰囲気が現実離れしていて、心が躍ります。
そんな雰囲気のせいか、道行く人々みんながお洒落さんに見える。
たぶん、去年夏に買った、ただのUNIQLOのミッキーマウスTシャツを着ていたわたしも、すこぶるハイセンスなオシャレ女子にしか見えていなかっただろうと思われます。
二軍落ちしてパジャマ行き寸前、いや、いま現在すでにパジャマにされてる方もそう少なくないであろう、そんな人から見ればただの「パジャマで歩いてる人」としか目に映らない、そんな危険性もお構いなしの一着もきっと、雰囲気のおかげでおハイソに見えていたはず。
景観がもたらす服装の魔法ってけっこうおしゃれに必要な要素よね。
釘付けになったしまったのは、生まれて初めて目にした活版印刷。
ただ文字が並んでいるだけなのに心躍るのはなぜでしょうか。
これが言葉となり、紙に印刷をされ、一冊の書物などになってしまうことを想像するだけ感動で震えが止まりません、ね、気持ち悪いでしょう、文系って。
食事と図書 雨風食堂さん(@ame_kaze) • Instagram写真と動画
上は食い散らかした鹿肉のソーセージです。
このイベントのアイスコーヒーどれもレベチ。
ハトロン紙で丁寧に包装されていて清潔感が嬉しい古本屋さん。
好きだけど、こ汚いのが悩みだった古本もこんな風に丁寧に扱ってくれてると、買う側も嬉しいですね。福岡伸一博士が大好きだと話していたドリトル先生は、大好きな作家井伏鱒二が翻訳していることもあり前々から気になっていた本、500円。
佐藤雅彦先生好みで編成してる一冊なんですよと教えてくれたお店の方と話が合って、わたしもこの人の本は昔呼んで文庫本を大事に持ってた・・・あれなんて名前でしたっけ、緑色の・・・。あー!分かります、流行りましたよねー!・・・あれ、なんて名前でしたっけ・・・別のタイトルは頭にあるんだけど、あの人の本の雰囲気イラスト妙に全部似てるから、池谷裕二の「海馬」から頭が離れない・・・。(「海馬」はまじ神本です)
あー!分かるっ、全部カエル色してるし似てる・・・えーっと・・・名前が出てこない・・・。
分かりましたよ、お姉さん、中公文庫の「プチ哲学」でした。
十代のころに大事にして持って読んでた人の本を、ならばきっと信頼できるはずだと購入。1000円。
その日家に帰ってあっという間に読み終わってました。
「とんかつ」と「絵本」と「少年の夏」と「雛」で泣きました。
最近教科書もの好き、たぶん歳だからでせうね。三十二になりました。
三十二。
三十二。
この歳の数字、妙に重い。
この日同時開催されていたおびさんマルシェで、同級生がしている手作り刺繍のハンカチとよだれかけのお店を発見!インスタで活動を知っていたので、実際に逢えて嬉しくて、自分のイニシャルのハンカチをゲット!!同じ教室で学んでいたあの子とこういう出会いができるなんて、嬉しいことですね!
向こうはクラスでトップの才女、片や、ねぇ(笑)な、泣いてない、泣いてない。
インスタに載っているDMから注文ができるそうなので、可愛らしいイニシャル入りのよだれかけとハンカチを大切な方の贈り物にもぜひ♪それぞれ800円と500円とゆうから、安い!もっと値上げしろ!!とはっぱかけてきました(笑)
世界にひとつしかない手作りですぞ~。私も応援しています♪
あの土佐和紙は内田文晶堂さんなどでも見かけたことがある方も多いかと思います。
何を隠そう、この方、デザイナーの綾子様はあの「文佳人」のラベルのデザインをされている方でして、夏限定のお化けラベルもすべて、この方が手がけたものだそうなのです。
あのリズールシリーズも、文佳人みかんちゃんのラベルも!(うちのメニューに常駐中)
可愛すぎるから、文佳人さんのジャケが大好きだったんじゃい、次いでに言うと「リズール」の理念も本好きの本性をくすぐってて好きだったんだ!(秋あがりに付いてくる栞、集めてた)
なんでそんなすごいことを隠していたんだ!もっと大々的に宣伝しろっ!っとこちらもはっぱをかけつつ(笑)
お店に来てくださったときに意気投合して以来、出て来るわ出て来るわ共通の趣味!
主に、紙類。
ヴィレッジでは共におしごとをしていらっしゃる活版印刷の竹村さんと同じテントにて土佐和紙文具を販売しておられました。
わたくし、初めて土佐和紙の領収書を買ってみました。
いつもはKOKUYOさんのをドカドカ使っていましたが、和紙、これ、すごく良いです、発色が綺麗で、書き心地が暖かくて、あぁ、たまにはゆっくり丁寧に領収書をしたためるのも、良いことかもしれないなぁと思いました。
汚れた手で、忙しく、早く、間違ったら乱暴に捨てて、なんてせずに。。。
性格まで穏やかに優しくならないかなぁ、使ってるうちに。
このイベントの優しさにあふれる雰囲気と人々に包まれて、日頃の己の粗雑な日々を猛省するのみなのでした。
「ゆっくり」とか今は皆無だもんなぁ。
で、まとめがあのタイトルか。。。
寺岡呼人ソロライブin-Xpt.と、愉快なおじさんたち。
三度目の寺岡呼人ソロライブでした。
昨年11月の打ち上げの席で昨日4月8日のライブの日にちを決定してしまったという、寺岡さんとシンガーソングライター浜端ヨウヘイさんの意気投合ぶりが伺えるこの高知ライブ、in X-pt.
ふたりで作った新曲の披露があったり、相変わらず場内爆笑の連続、楽しすぎるひとときでありました。
わたしとしては、思い入れのある大好きな「夜曲」という曲を、前回に引き続き今回も、しかも!今回はバンド編成verで、さらに!!まるで山崎まさよしのような、力強くて人のこころを揺さぶる歌唱力のある浜端ヨウヘイさんの歌声で聴けたのがもう、感無量でありました。。。
昇天しました、前回もそうでしたが、今回もしました。
長い長い旅の果てに 僕はこの岸辺にやって来た
どこに向かい流れてるの 目の前の河よ
向かう場所も見失って なのに何故ぼくは生きてるの
問いかけてもこの景色は なにも答えない
・・・
寺岡さんご本人にこの曲が大好きで、とお伝えしたことがございました、浜端氏自身も高知大生時代にこの「夜曲」と縁があった。
生まれも育ちもこの場所なので、河の景色とともにもうずっと生きてるようなものなので、なんだか引き込まれるんだよなぁ・・・。
あぁ、あのときは頭がいっぱいで、返事なんてもはやうろ覚えなんだけども、きっと「キミのリクエストになら、いくらでも僕は答えるつもりだよ♥」と応えてくださっていたのに違いない。(狂気!)
この日は1人でしっぽり寺岡ワールドに浸ってやろうと思っていたら、隣に愉快なおじさんMがいたので、だいたいこの日の流れはここで決定してしまった、まずもってこれを購入しようなどとは思ってもいなかったからな、人生の初めて得たペンライトなのですっごくテンションが上がっちゃって、本来は終盤の「ゴレンジャー」の曲目で出すという暗黙のルールをすっかり忘れていた。
最初っから振り回していたのはわたしと、もうひとり、嬉しかったんだろうねー光るからー、小さな僕くんだけでしたねー。
いや、誘導灯だよ、交通整理をしていたんだ、おかげでドリンクバーへの人の流れはスムーズだったじゃないかっ。
愉快なおじさんM氏はお町のお店さんに顔が広い人。
ここぞとばかりにわたくしも、お店開拓にM氏におながいするのです。
ライブの打ち上げは念願の「ダレヤスケケムリ」さんにて!
タラの芽天、ヨモギと新玉ねぎ天、ヨモギのかほりと新たまねぎの相性が良い!、ホタテの酒蒸し。どれも絶品!
つぶ貝と菜の花にわさびが効いた和物、絶品!はじくのが好き!
某こんじる氏のブログなどでいつも見ていたので、ずっと行きたかったの!(あの人記憶ないのに来てるよね(笑))
念願叶いました!また行きます!
わたしの呼人がわたしのためにあの歌を歌ってくれたんだということを熱弁し、そして、「愛しあってるかい」の歌で私だけを見つめて歌っていた、これはもう抱かれたも同等と、M氏と彼女のU子りんふたりの賛同を無理矢理にも得て、すっかり承認欲求もお腹も満たしたところで、
次行くぞ次ー!
次のお店が早々に閉めておられたので、こちらも念願叶った「shelter」へゆきました。
気がついたら、手に、ずっしりと重い竹の子をわたし抱えていてな。
家に帰って、「明日よろぴく!」って大将にゆってリビングテーブルにドカンと置いたの酔って忘れてた。
今朝店来て、えらい大鍋で長時間の炊きものをしているなぁ、なんなんだろう??と思っていたら・・・
大将「あんたが昨日持ってきたたけのこぞね!!」
酔って知らずのうちに両手に抱えてたたけのこがあっという間にこんなことになっていましたww
原木しいたけと鳥肉とともに炊いております。
米と合って仕方がなかったです、ほんとうに美味しかった・・・。
そうそう!!
shelterの前にタケさんから「タケのこ取りに来い!」ってラインが来ていたからサリーズバー行ったのに、サリタケ二人ともどっか飲みに行っちゃって居なくて、タケノコだけ抱えてノコノコと歩いていたら、ちょうどいいタイミングでタケさんの車を駐車場に停めてあるの見つけたから、駐車違反風に寺岡呼人ライブのアンケート用紙を、愉快なおじさんM氏が嬉しそうに挟んでたんだった。。。そうそう。
そのことに、
いまラインで送られてきたこの写真で思い出しましたwww
なぜサン〇員くんが書いた風やねんww
律儀にもサンシャ〇ン本部の現住所が書かれていたので、ご本人の許可も得ていないので、モザイクはわたくしの配慮です。
ライブ自体は初のバンド形式で音も素晴らしくて最高だったんだけど・・・その感想が後回しかーい!(笑)また高知でやってくださ~い♪呼人最高~♥
わたしの好きな本
好きな著者ができたら、その人が影響を受けた本を探す旅がはじまる。
著者の言葉に感銘を受けたら、その著者自身が感動し影響を受けたその体験を追いかけてみる。
高校生の頃に友達から教えてもらって大きな影響を受けた本に、ここで再び戻ってくることになろうとは。
二十歳の頃に一度ばなな離れを敢行してから数十年ぶりに読んだ。
あの頃とは全く違う読み取り方ができていることに驚きだった。
というか、あの頃は、なにかものすごいことが書かれていることには違いないが、よく分からない、けどすごく惹きつけられて仕方がない、という感じで読んでいたと思う。
今は、意味もすべてが身体で分かるようになってる。
まさか、あの頃は何となく文章を目で追っていたものが、こんなにもひとつひとつの言葉にいまの自分にとって意味があって、必要があるということに、なんだかまた感動して。
ばなな離れを一度決めて、でも、結局はずっと帰りたかった。
ステロイドの注射を打てば、何もせずに炎症が治まって楽になるので、すぐに皮膚科に飛んでっていたのだけど、その副作用の噂があまりにも恐ろしいので、最近では少々値段の張る手首まで長さがあり、かついい生地なので通気性が半端なく、朝まで外さずに快適に睡眠ができるという魔法のような手袋を購入して以来、かきむしることなく手荒れが治ってきた、という最近最も嬉しかった出来事のような。
つまりは、あまりにも強烈に効く世界感に、影響を受けきってしまっては今はいけない気がする!という直感に従い二十歳でばなな離れを決行、しかし、いまでは、ある程度はじぶんのこともわかるようには多少だがなってはきたので、地に足がついたいまならば、ばななも恐るるべからず!
……じぶんのことはじぶんで面倒をみれるようにある程度はなってきたことって、これ大人じゃん?という喜びのエピソードたちで双方の例えを……ややこしいか!
やっぱり、たくさんの人に読み続けられている本って、存在することの意味があるのだから、通り過ぎずに、事あるごとに栄養にしていくことって大切だなぁ。
今度の再読で最もこころに来たのは、猛勉強の独学の末に料理家の先生の助手として独立したみかげが、同じ助手として働く二人の良家のお嬢様たちの姿を、彼女たちは幸せの域を出ないように親御さんたちに教えられてる、という、もっと感動的にこのところは描かれているんだけども、みかげとの対照的な存在として。
なんかダントツでそこでした。
ふたりは地獄の釜をそれぞれが一人で覗いてる、とか。
こう書くとまったく分からないと思うけど、これ、恋人同士とこれからなりそうな二人の姿を描いてるシーンなんだよ、
それがいい感動の場面なんだよなぁ、小説って、不思議、伝わらない(笑)