可愛らしいスパイダーマン。
まじでどっち着て行こうか悩んだんだけど、とりあえずここは冷静に大人に振る舞う。
ショッピングセンターなんだから、お洒落なお洋服屋さんに踏み入れるモチベーションを保った女性の格好で行ってきました。
いちおう、ここはね。
チェッ、男っていいな。
UNIQLOの、メンズTシャツのアメコミシリーズの棚が大好き。
一回踏み入れると二度と戻れなくなるわたしホイホイ。
そこで一枚500円で仕入れましたこの二枚、これを戦利品と言わずしてなんと言おうか。お気に入りの日常着。
まだ好きな柄が何枚か残ってるんだけど、サイズ問題で身体に合わないの。だから、どなたか、わたし自費で買いますから、代わりに着てくださいませんか?貴方がそれを着てくだすってるだけで、わたし、幸せです…♡
映画が始まって、マーベルのオープニングが映し出される、アイアンマンと、キャプテンアメリカと、スパイダーマンの並びを観ただけで、こころの底から「わたし、生きててよかった」って、そう思える。
高校生の頃に忘れもしない、スパイダーマン1を映画館に観に行ったあのときの大興奮を10年ぶりに思い出しました。その熱過ぎる熱は、買って帰って来たスパイダーマンノートの表紙の絵を高校の体育祭のパネルの題材に立候補し、みごと、その年のパネル最優秀賞に我が赤組が選ばれるという功績を残すのに至りました。
なかなかクラスの友人たちは、絵に関する能力に関してはずば抜けた奴らが揃っておりまして、その時代にしては最先端を行く、枠から腕がはみ出るという3D仕様となっており、観る者をあ!っとさせましたね、えぇ。
「スパイダーマン ホームカミング」。
わたくし、昨日の今日ですが、まだ興奮が冷めておりません。
もし今にも体育祭でパネル作りの要請があらば、間違いなくこのパンフレットの表紙を希望しますね、そしてこの蜘蛛の糸辺りで立体感を表現したいなぁ。
うーん。白組だったらどうするかはさておき…いや、蜘蛛の糸を大きめに前に出せば白組らしくなるだろう、スパイダーマンを後ろに赤色を抑え目に・・・
あぁ、パネルづくりに完全に頭が行ってしまっている、話を戻しましょう。
素晴らしかった。
こんなスパイダーマンが観たかったんだ!と、心からそう叫ぶほどの映画でした。
あまりにも初代の1と2がよかったために、3での落胆が衝撃で、だから、近年にもう一度やり直しで出た1と2もまったく好きにはなれずに、なんでめんどくさい人間関係をもう一度練り直す必要があるんだ!と、怒りも心頭。まったく好きではない展開に、そもそも、エマ・ストーンが彼女とかリア充過ぎてムカつくし、まったくシンパシー感じないし、深刻なわたしのスパイダーマン離れが叫ばれていた矢先に、コレキタ。
これです。
これぞ、私が求めていたもの。
完全なるティーン映画、10代の若者映画。
今までの主人公にも増して子供っぽくて、無邪気で可愛らしい。
めんどくさいウジウジ無し!
憧れのパイセンを前に(アイアンマン)希望に胸震え、僕もあんなふうになるんだ!って。
憧れの人に認められようと奮闘した若かりしあの頃をキュンキュンと思い出すような。
一生懸命に無邪気に振舞うピーターパーカーの動きも、今作ではとてもコミカルで、笑いどころばかり。
めんどくさいストーリー説明の省き方なんか神業レベル、今まで一通り観てきた者からすれば、あぁ!と、言わずとも理解ができて、むしろそれが、とある驚きへと変わる瞬間なんか感動して止まない。
ヒロインの名前が今までと違うなぁと思っていたら、”ほんとうのヒロインの名前が登場するのは実はラスト間際で、あ!この子がMJか!!ってことは、これから仲が深まるのは・・・なんて想像が膨らむあたりの感動ったら・・・ ”←ネタバレ箇所は白地にしました。マウスでぴーーーってしたら出てきます、でもこの感動は、劇場で味わうほうがいいよ!
劇場で味わいたかった箇所もあった、なんでここをテレビでCMしちゃうかな!っていうのが、前作終盤にあった、飛行場でアベンジャーズたちが戦闘してるシーン、その様子をスパイダーマンがスマホで撮ってる(ガキだから、嬉しくて)ところ。
側から見ると大の大人がふざけた格好して真面目な顔で戦ってる動画、これ超ファンサービス的な場面なんだから、あれ、何も知らずに観たらよかった。まだあるかなぁって思ってたら、CMで流れた分のみだったので、なんかガッカリ。そういう無神経なところあるよね、日本の映画のあれってさ。
キャプテンアメリカにも一応登場シーンがあって、劇中今作での扱われ方が、彼の持ち前通りという風で、それがピーターの世界ではこんな関わり方するのかという箇所ではもう笑みが止まりませんよ。
とにかく!
今作はあまりにも可愛らしすぎるスパイダーマン。それはエンディングの感じにも出てる。
吹き替えで観たけど正解だった、可愛らしさも倍増で。
なんか分からないんだけど、こんな息子が欲しい!!ってずっと母ちゃん目線で眺めてたっ。
久しぶりじゃないか、最後まで飽きなかった、あ、ここ早送りしたいって死んだ目で思う箇所の無かった映画って。
今までと違う、カッコいいだけじゃないスパイダーマン。
まだまだ成長段階の初々しさが観ていて微笑ましいヒーロー。
帰って来てくれて嬉しい!