ひでやのぶろぐ

英屋へようこそ!

「スルメイカのラー油煮」。

↑というネーミングでは、なかなか注文が出づらいらしい。

イメージがしにくいのか、お客様には分かりにくいかも。

 

これから春に向けて旬になる小イカちゃん

スルメイカの小イカを丸ごとラー油で炒めたのがほんとうにオススメ!

小さいから目も嘴も丸ごと、イカ墨も、味噌も、ゲソも何もかも、イカ全体の旨味がラー油の中にすべて入っていて、ほんとうに超絶美味しいんです。

が、超絶美味しいくせに見た目が死ぬほど悪い。

一応ここに載せようと思って写真をいくつか撮ったんだけど、のきなみグロテスク。

飲食店がしているお料理ブログにグロイ写真を載せるなんてもってのほか。

味がせっかくいいのに、ここにのせた写真のせいで、イメージが落ちるといけません。

なので、ここは、みなさまの想像力に頼りますっ。

想像してご覧~♪イマージーンオールザ~ピーポー♪

イカが丸ごとスプラッタになって内蔵も身もラー油の中でごった煮にされているざまをー♪~♪

 

 

 

あー!!ダメだー!文字で起こしても不味そうーー!!

料理名↑もイメージしずらいし、注文取れないし、美味しいのに何もかもが報われねーーー。

よし。

はったりかまして無理やり売ってやる。

題名をイマジネーション豊かな感じにして、えーやだぁーなにそれーってなりそうな名前に変えて売ってやる。

 

☆春が旬!「小イカ(スルメイカ)の中華風アヒージョ」

 

f:id:hideyanoblog:20180227170823j:image

 

間違ってないんですよ、ラー油がオリーブオイルだったらばアヒージョだもんよ。

やってることはおんなじなので、全く問題ない、完全無欠の中華風のアヒージョですぅー。

よぉーし。なんか売れる気しかしなくなってきた。

よし!

今日も頑張ろう!

 

 ←ポチッ!

わたしの今年のバレンタイン。

先日いつものように、仕込みの買い出し途中に両手荷物でスターバックスに寄り、ブレンドのM(未だにスタバのサイズの呼び名が慣れない)をテイクアウトしていたら、お店のお姉さまに「もうすぐバレンタインですねー」と話しかけられた。

明らかに私は彼女にとって初めてのお客さんだったと思うので、それにも関わらずその自然な親しさに、季節ごとに変化するマニュアルの臨機応変さに関心しつつも内心は、「だから、どうしたんだ」という言葉しか思い浮かばず、動揺していた。

「あぁ、そう言えばそうでしたねー」と営業スマイルでこちらも反したら、「今年は誰かに贈られるんですか?」って。

ここは世界最先端を行く「御洒落モデルの場」的店、彼女のその振る舞いが様に、女として充実している我がライフスタイルを持って会話をせしめねば!!!と、妙な意地から意気込むものの、・・・・・・なぁんも、無い。

NYスタイルの世界最先端をゆく御洒落なこの場に相応しいバレンタインにまつわる煌びやか、かつ、心をときめかす甘い女子話なんて、微塵も私の中には存在していないことに気づかされて、心がちくちくと痛んだ。

けれども、わたしは、わたしなりにもあったのだ、心ときめくバレンタインにまつわることが。

みんなが大好き「ブラックサンダー」が公式に義理チョコ認定されたらしい、それを男が男に渡すという「ホモチョコ」なる文化がある由聞いてそれって良いなwwwって爆笑したこと。

バレンタインと聞いて思い浮かんだことがそれだけだったので、相手が相手ならその話をするのだけれど、ここで彼女にするのには、あまりにも場違いというものだ、ましてやここは世界お洒落最先端地の鋳型。

ここが高知といえども油断してはならない、常に国際感覚を身に着けている風でいなければ、地元であろうが、田舎のギャグなど通じないかもしれない。世の中は世知辛い

 

とぼとぼと紙袋を下げて店に帰る。その姿はもはや白旗を挙げた敗者が如く。

 

……いや。

あんたには負けたかもしれないけど、わたしは、わたしなりの生き方がある。

もはやあのええチョコを殿方に贈るという世界からはほど遠い場所まで来てしまった。あなたも抱くその世間一般の幻想世界とは少し違う形の、わたしなりのバレンタインがあるのよ。

・・・という次第で、バレンタインのときに、こうして、

f:id:hideyanoblog:20180217162903j:plain

ホモチョコ」をしこたま買い込んで置いておいたというわけです。

わたしは世の女どもが男に良く思われようとしてデパートで買う不味いくせにくそ高いブランドもんのチョコではなく、「味」を重視する。そして話題性もある上に、国民的人気もある。

良く思われたがりの女は、ブランドチョコをチョイスすることにより実は本気っぽいかも感で男を惑わそうとするが、こちらは正真正銘の「義理」である、竹を割るが如き潔さに、この方が逆に惚れられるかもしれない。

わたしなりの等身大のバレンタインができそうで、にこにこして労働にいそしむ。帰りがけのお客様に手渡しするのだ、バレンタインですから☆ニコ!って。

ほら!わたしにも贈る相手がいるじゃないか、それも沢山!

それは、いつもお世話になっている、お・客・様・た・ち。

どや!NYで生活してたってこんなこと思いも浮かばんやろ!

御洒落の形からは大きく外れているかもしれないが、こういうのって、心の充実さを重視するんでしょ?じゃあ上等じゃんか。

 

ホモチョコ」を勢いで置いたその日は、あの龍馬マラソンの前日だった。

 

県外から来られてるランナーさん達が鰹のたたき目がけてたくさん来られていた。

明日のフルマラソンに備えて早々に引く一群のランナー女子たちが、その「栄養補給剤」に目をつけたのは言うまでもない。

無料で、あのみんなが大好き国民的お菓子をくれるというのだ、お店の人もどうぞと言うのだ、許可はある。

自由に、自由な数を持って帰るさ……。

……なぜ、なぜわたしは、人に贈るはずだったものを、「ご自由にお取りくださいコーナー」に置きっぱなしにしていたんだろうか、そしてこの世には男以外の性別がいたことにも気が回らなかったのだろうか。

ただの「高級ご自由にお取りください」コーナーと化した場所から男性用義理チョコたちが、店が開いてから一瞬で、男性たちよりも先に帰られた女性陣の手により持ち去られ、消えてしまっていたのでした。

 

スタバのお姉さま、これが、わたくしからの返事です。

「女性にただブラックサンダーを自腹であげた」それがわたしのバレンタインです。

 

まぁ、同性に義理チョコを贈ったということなので、やっぱ結局「ホモチョコ」ネタが好き!!で終わったのか……。

 

 

 

知り合いに英屋ロゴを作ってもらいました!近日中にはこのロゴが肩に入った、従業員専用の英屋オリジナルTシャツが出来上がる予定なのです!

 

プロのおしもも。

f:id:hideyanoblog:20180131163554j:image

最近人に教えてもらい、すっかりとハマってしまったお店さんがありまして。

キネマMの斜め前にある「ムームー」さん。

どん!と、存在感のある喫茶「ファウスト」の真横にひっそりとございます。

 

なんかもう、めちゃくちゃかっこいい。

その佇まいも、味の美味さも。

すべてがスマートで、間違いない。

確実に喜びに変わる味わいと空間で。

惚れないわけがないよね。

 

という最高峰を、島根県在住のお客さんに教えてもらったという、この、情報の逆輸入感ぞっ。

その島根の人の熱弁振るう「ムームー」さんの説明が、すべて的確だった。

同じ説明をわたくしもぜひいたします。

島根の人のアドバイスがあってわたしも焦らずに初めての注文を乗り越えられた。(ちなみに彼は有名な出雲蕎麦屋の二代目です、が、その出雲蕎麦のイメージとはうらはらな、ぶっ飛んだ見た目に初めての人は皆驚きます。だってまずもってパツキンの長髪です)

メニュー構成がとてもいろんな人の好みごとにあるから、そこを理解するとすっごく嬉しく思います。

お姉さま(可愛い)の接客も、優しくて、心あって、あぁ(我が身を振り返り自己嫌悪に陥って一瞬死にたくなって思わず心から溢れ落ちる声)ってなる。

 

第一口目で衝撃を受けたの。

わたし、冗談じゃなくて、こんなに美味しいクラムチャウダーを口にしたのは初めてだと思ったっ。

その瞬間にすべてにおいてここを信頼できるという確信を抱いた。

きっと裏切らない!

なんだか久しぶりに嬉しくて、ほんとうに気持ちが明るくなったなぁ。

忘れもしない12月のこと。

スタンド・バイ・ミーを観た帰りに立ち寄った。

なんか全てにおいて充足したと感じた日だった。

 

f:id:hideyanoblog:20180131163559j:image

しばらく寒さが続きますね。

英屋さんちも毎日のように何かしらを炊いています。ほんとう、温かい煮物が欠かせない季節です。 このおでんも。

ほんとうに寒くて冷え切った日だったから、このうちのダシが身体中に染み込んでった。

あ、おでんのおだしって、飲み物だったんだ!って思った、カレーが飲み物ってのは未だに理解はしかねるけども、おでんのだしはゴクゴク飲んでいいのよ、すると、ほんとうに身体の中からほっこりと温まるんだから、身体だけじゃなくて心もね。

おでんが冬に必要な理由が分かった気がした。

 

f:id:hideyanoblog:20180124163609j:plain

プロ達の洗練された料理を堪能していただいたその御目を汚させていただきます、私作のまかないです、その名も、~英屋流究極のナポリタン、ネオ日本食の極地、キュー〇ーミートソース缶も混ぜ込んだver~です。

ネオ日本食とは、寿司、天ぷらなど外人が今簡単に日本食と思っているTHE☆和食をいつもいつも日本人が食ってるなんて思うなよ、実は明治、戦後のどさくさ期に紛れ込んで来た西洋料理が日本の島でガラパゴス化したものこそ日本人が愛する料理たちなんだ!

カレーにオムライス、「カゴメ」のソースで堪能するエビフライとトンカツに、ナポリタン!!!、これを食べてこそ、欧米人よ、真に日本食を知ったことになるのだぞ・・・。という概念です。

 イタリアの方にボコボコにされそうなほどに調理方法は外道ですが、味は小学校の給食にでてきたあの味そのもので感動します。

 

 

あぁ、最後のこの低さよ……。